米国で行われている米韓首脳会談で、両国首脳による共同声明が発表された。韓国の青瓦台(大統領府)が発表した声明文を全訳した。(ソウル=徐台教)

米韓共同声明(Joint Statement between the United States of America and the Republic of Korea)

ドナルド・トランプ米合衆国大統領は、米韓の包括的戦略同盟を発展させ、両国間の友誼を深めるため、6月29日から30日、ホワイトハウスに文在寅大韓民国大統領を招待した。米韓同盟はその胎動から朝鮮半島およびアジア・太平洋地域の安保、安定、そして繁栄の核心軸としての役割を担ってきており、これは次第に全世界へと拡大している。

米国の韓国に対する防衛公約は、朝鮮戦争勃発67周年になる今も、鋼鉄のように維持されている。トランプ大統領は米国がいかなる攻撃からも韓国を守ることを再確認し、両首脳は北朝鮮の脅威に共同で対応するという公約を確固にした。

相互信頼と自由、民主主義、人権、法治という共通の価値に基づく米韓両国間のパートナーシップはどの時よりも強力で、両首脳は米韓同盟をより偉大な同盟に作り上げていくことで同意した。

1.米韓同盟の強化

両国の首脳は、米韓相互防衛条約に基づき、強力な連合防衛態勢と互いの安保の増進を通じ、韓国を守るという米韓同盟の根本的な任務を確認した。トランプ大統領は在来式と核能力を含むすべての範疇の軍事的能力を活用し、韓国に拡張抑制を提供するという米国の公約を再確認した。

米韓安保協議会議(SCM)や米韓軍事委員会会議(MCM)などの定例協議チャンネルは同盟を強化するにあたり重要な役割を担う。両首脳は条件に基づく韓国軍への戦時作戦権転換が早期に可能になるよう、同盟の次元での協力を続けていくことを決定した。

韓国は相互運営が可能なキル・チェーン、韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)およびその他の同盟システムを含め、連合防衛を主導し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を防御、探知、撹乱、破壊するために必要な核心軍事能力を持続的に確保していく。

両首脳は北朝鮮の核・弾道ミサイルプログラムによって増大している平和・安保への脅威に対応するために、米韓同盟の公約を再確認しつつ、同盟の懸案に関する共調の強化のために外交・国防当局に対し、外交・国防(2+2)長官会議および高位級拡張抑制戦略協議体(EDSCG)開催を定例化し、これを通じ、全ての国家の力量を活用し、拡張抑制力を強化することを指示した。




2.北朝鮮政策における緊密な協調を続ける

文大統領とトランプ大統領は、完全で検証可能かつ、不可逆的な朝鮮半島の非核化という共同の目標を平和的な方式で達成するために、緊密に協調を続けていくことにした。両首脳は北朝鮮が挑発的で不安定を呼び起こす行動と言辞を自制し、国際的な義務と公約を遵守する戦略的な選択を行うことを促した。

両首脳は北朝鮮の核実験と、前例なく多い頻度の弾道ミサイル試験発射が多数の国連安保理決議に対する直接的な違反であり、北朝鮮の核・弾道ミサイルプログラムにより呼び起こされる国際平和と安保に対する脅威の加速化が、克明になっている点を再確認した。

両首脳は北朝鮮が挑発的な行為を中断し、真摯で建設的な対話の場に復帰するよう最大の圧力をかけていくために、既存の制裁を忠実に履行しながら、新しい措置を施行することにした。

また、両首脳はすべての国連加盟国が迅速で忠実に国連安保理決議上の義務を履行することを促しながら、北朝鮮が信頼できる非核化の交渉に復帰するよう、北朝鮮を外交的・経済的に圧迫している世界の諸国の建設的な役割を肯定的に評価した。

両首脳は中国がこのために遂行できる重要な役割に注目した。さらに、双方は北朝鮮の危険で不安定を呼び起こす悪意的なサイバー活動を退治するための協力を強めていくことにした。

両首脳は制裁が外交の手段であるという点に注目しながら、正しい環境の下で北朝鮮と対話の門が開いている点を強調した。米韓両国が共に北朝鮮の核問題解決に最優先の順位をつけている点を再確認しながら、両首脳は韓国と米国が北朝鮮に対し敵対視する政策を持っておらず、北朝鮮が正しい道を選択するならば、国際社会と共に北朝鮮により明るい未来を提供する準備ができていることを強調した。

両首脳は高位級戦略協議体を通じ、非核化対話のために必要な環境をどのように作っていくのかを含めた両国共通の北朝鮮政策を緊密に整えていくことにした。

トランプ大統領は朝鮮半島の平和統一の環境を醸成することについて、韓国の主導的な役割を支持した。

両首脳は北朝鮮政権によって行われる凄惨な人権侵害と蹂躙行為を含め、北朝鮮住民の安為に対し深い憂慮を表明し、北朝鮮の脆弱な階層の人々に対する北朝鮮制裁の影響を最小化するようすることで共感した。

トランプ大統領は人道主義的事案を含めた問題に対する南北間対話を再開しようとする文大統領の熱望を支持した。両首脳は責任の糾明および北朝鮮の嘆かわしい人権状況の実質的な改善のために、国際社会と協力することが重要だということを再確認した。

両首脳は、地域内の関係を発展させ、日米韓三国協力を増進していく公約を再確認した。両首脳は三国の安保および防衛協力が北朝鮮の脅威に対応し、抑止力と防衛力の増進に寄与していることを再確認した。

両首脳は既存の両者および三国間メカニズムを活用することで、こうした協力をより発展させていくことにした。両首脳はまた、ガン研究、エネルギー安保、女性の力量強化、サイバー安保のような汎世界的な挑戦に対応する際に、日米韓三国関係を活用していくことが重要だという点を強調した。

文大統領とトランプ大統領は、来たる7月のG20首脳会議の場で開催される日米韓三国首脳会議で安倍総理と共に、三国協力をより進展させるための方案を議論することにした。




3.経済成長を促進させるための公正な貿易の発展

文大統領とトランプ大統領は、両国間の相互的な利益と公正な待遇を創出しながら、拡大され均衡のとれた貿易を増進していくことを公約した。こうした側面から、双方はまた鉄鋼など原資材(原材料)の世界的な過剰設備と貿易に対する非関税障壁の縮小のために共に努力するなど、真に公正で公平な競争条件を増進することを公約した。

双方は韓国と米国で経済成長と雇用の創出を促進するために「産業協力対話」手続きの一部として、両国間の投資を増進し、企業人たちを支援し、両国間の協力を促進させるために共に努力していくことにした。

4.その他の経済分野における協力の増進

双方はまた、「高位級経済協議会」を通じ、その他の経済的な懸案における協力を増進および拡大させ、官民合同フォーラムを通じ、経済的な機会の増進を模索していく点で共に努力することにした。

経済成長をけん引する際に、科学、技術と革新の役割を考慮し、われわれはサイバー安保、情報通信技術と民間の宇宙分野での協力を強化している。

わが社会で女性が担当する重要な経済的な役割を強調しながら、双方は女性の経済的な権限の伸長を増進させるための双方間でのパートナーシップを発足することを約束した。

5.グローバル・パートナーとしての積極的な共調

文大統領とトランプ大統領は、汎世界的な事案に関する米韓両国間の協力が、わが同盟において必須不可欠であり、同盟の外縁を広めていくという点を確認した。

グローバル保健安保協力と関連し、両首脳は協力対象国家が感染病の脅威を予防、感知し対応する際に支援を行っていく点を確認した。両首脳はISISが招いたイラクおよびシリアでの残酷な苦痛と暴力を糾弾し、反ISIS国際連帯における強力な米韓間パートナーシップを再確認した。

トランプ大統領は今年、イラクに対し1000万ドルの支援約束を含み、テロリズムと暴力的な極端主義による最も深刻な被害を受けた国家に対する人道支援を増大させるという韓国の公約を歓迎した。

双方はアフガニスタンでの平和と安定を再建するために、米韓両国を含む国際社会が共同で努力することが重要である点を強調しながら、アフガニスタンの国民と政府に対する支援努力を共に続けていくと約束した。

6.同盟の未来

両首脳は両国間の協力で躍動的な結びつきが米韓同盟の土台である点で認識を共にし、経済・貿易、再生・原子力エネルギー、科学・技術、宇宙、環境、保健、防衛産業技術分野の高位級協議を通じ、両国間の未来志向的な協力を前進させていくことにした。

トランプ大統領と文大統領は米韓両国が、アジア・太平洋地域での規範に基づく秩序を支持し、これを維持するために共調していくことを確認した。

両首脳は米韓同盟の強さこそ、結局、自由、民主主義、人権および法治の力を示す証拠だという点を確認し、170万人以上の韓国系米国人、毎年韓国を訪問したり韓国で働く数十万の米国人たち、そして文化および学生・専門家交流プログラムなどを通じ造成された両国の国民康の緊密な関係など、人的な結びつきが両国の未来を互いに連結していることを確認した。

トランプ大統領と文大統領は、北朝鮮の脅威を抑制し防御することで、共通の安保を強化することから、強力な地域内の関係をより発展させ、両国の経済関係とグローバルパートナーシップを進展させる点にいたるまで、米韓同盟こそ同盟の模範になっている点を強調しながら、両国間の友情とパートナーシップが今後、数十年間にわたり、強まり続け成長していくだろうという期待を表明した。

文大統領はトランプ大統領の2017年年内訪韓を招請し、トランプ大統領はこれを喜んで承諾した。両首脳は今後、国際多者会議など、様々な契機で会って、互いの関心事に対し持続的に議論していくことで合意した。




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