12日午前、ソウル市内の政府中央庁舎で統一部の定例会見が行われた。この席で李徳行(イ・ドクケン)報道官が停滞する最新の南北事情について語った。(ソウル=徐台教)

6月15日に「6.15南北首脳会談17周年記念式典」開催

定例会見は週三回行われる。構成は常に一緒で、統一部長官・次官の日程の確認、重要事案についての説明、そして記者との質疑応答の順だ。

李徳行(イ・ドクケン)統一部報道官
定例記者会見を行う李徳行(イ・ドクケン)統一部報道官。6月12日筆者撮影。

まず日程の説明が行われたが、メインは先日就任した千海成(チョン・ヘソン)次官だ。2015年3月から統一部長官を務める現職の洪容杓(ホン・ヨンピョ)長官は、文在寅政権下で新任の長官が決まり次第、職を退くことが決まっている。

その千海成次官は、6月14日には学術会議で祝辞を述べ、15日午前にはトーマス・シャノン米国務省政務次官を面談する予定だ。また、15日の午後6時から「6.15南北首脳会談17周年記念式典」に統一部を代表し出席する。

統一部次官に「南北会談のプロ」千海成氏が就任

この日の会見ではさらに「2017統一創業アイディア公募展」、「統一文化コンテンツ公募展」開催についての説明もあった。いずれも昨年に続き行われるもので(後者は3年目)、年々減りつつある青年層での「統一意識」を高めることを目標にしている。

民間の南北交流は「推進続ける」

質疑応答では、6月24日から30日にかけて行われる「2017年世界テコンドー選手権大会」に参加予定の北朝鮮側代表団36人(うち朝鮮国籍32人)の名簿は届いているが、まだ訪問申請が無いという点が明かされた。

さらに筆者の「現在、北朝鮮が韓国の民間団体の接触を拒否している中で、今後も『接触許可』を出す予定はあるのか」と言う質問には、「今すぐには無いが、南北民間交流に関する政府の立場には変わりがない」と答えた。

さらに「北朝鮮のミサイル挑発などに対しては、米韓同盟に基づき強力に対応するが、南北関係の断絶が望ましくないため、民間の南北交流は北朝鮮制裁の根幹を揺るがさない範囲で柔軟に検討する」と続けた。

統一部「2017統一創業アイディア公募展」ポスター
「2017統一創業アイディア公募展」のポスター。副題には「統一したら何する?統一韓国に吹くスタートアップの流行、あなたが主人公ならば?」とある。一等賞金500万ウォン(約50万円)だ。統一部フェイスブックより引用。

統一部が最後に北朝鮮住民との接触許可を承認したのは6月5日だ。その後、北朝鮮側は「国連安保理での対北朝鮮制裁の決議(2日)を積極的に支持したこと」を理由に、韓国の人道支援団体に物資受け取りや北朝鮮への訪問を拒否し続けている。

最後に、韓国の丁世均(チョン・セギュン)国会議長が「ユーラシア国会議長会議』に北朝鮮の崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長を招待した件については「まだ北からの返事はない」とのことだった。この会議は6月26、27日に予定されている。




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